第9章 愛して《ドンキホーテ・ドフラミンゴ》
「くくくっ、余裕なさそうだな」
『っ…』
'' そういう '' 雰囲気に持っていくのがドフラミンゴは本当に上手い。
リンも手をドフラミンゴの首に回して、自らキスをする。
…が、リンはふとヴァイオレットが頭によぎった。
ドフラミンゴが再びキスをしようとするとリンは首を横に避けた。
「なんのつもりだ」
『いや…です…』
初めてした拒絶にドフラミンゴは眉をしかめた。
リンの頬を掴み無理やりキスをする。
頑なにキスを拒む。一切口を開けないリンにドフラミンゴは軽く舌打ちをして右の親指でリンの口に突っ込む。
口を閉じればドフラミンゴの指を噛んでしまうためリンは涙目でドフラミンゴを見つめていた。