第9章 愛して《ドンキホーテ・ドフラミンゴ》
ヴァイオレットは気まずそうにリンの横を通り過ぎる。
ギロギロの実を食べたヴァイオレットは恐らくリンの気待ちを知っている。
気持ちがバレることはリンにとって構わないが、ただ1番ヴァイオレットの気に入らないところはドフラミンゴからヴァイオレットを''求めている''ところだった。
『はぁ、ほんとに嫌だ』
ヴァイオレットの気配が無くなったところでリンは静かにため息をついた。
リンも何回かドフラミンゴと行為をしたことがある。
しかし数える程だ。ドフラミンゴから…などといった誘いはほとんどない。
リンが求めて仕方なく…ということが多い。
最後にカラダを重ねたのは、数ヶ月前。
もうとっくにドフラミンゴのカラダを欲している。