第8章 とある女が愛されるまで《トラファルガー・ロー》
船に戻ると、ベポの他にシャチやペンギンも心配そうにロー達を待っていた。
ロー達のシルエットが見えると大きな声で「キャプテーン!!!!」と叫ぶ。
『…かわいい…』
「…」
ベポをフニフニと触り、リンはとても満足そうに抱きしめたりしていた。
それを見たローは無理やりリンを引っ張り部屋に案内したり船のルールを説明したりする。
その間も着いてきたベポを撫でたりしていたので、恐らく聞いてない。
これ以上説明するのは無駄だと判断しローは自部屋に戻った。
『…(かわいい)』
「あーあキャプテン部屋に戻っちまったよ。ベポお前のせいだから」
「え、すんません…」
「打たれ弱っ!」
ベポに夢中なリンを何とか引き剥がし、ローの所へ行くように言った。
リンはしぶしぶベポと離れローの部屋に案内してもらい、1人で中に入った。