第8章 とある女が愛されるまで《トラファルガー・ロー》
それでもリンは自分がかかった性病のことを言ってなんとか ここを辞めようとしても話すら聞いて貰えなくなった。
「そんなの俺が病院に連れて行ってやっただろ」
『ヤブ医者だったじゃないですか。実際何も治ってないから倒れて…』
「うるせぇつってんだろ!!いいからあの海賊帰してこい!!そうしねぇとおめぇ飯も食わせねぇぞ!」
店主が怒鳴りリンがビクッとなる。
涙目で睨んでも なんの意味も無い。
もう諦めるしかない
そう思いローの所へ行き無理だと伝えようとした。
「今後こいつに飯は食わせなくていい。俺たちが食わせる」
いつの間に近くに来たのかローがリンの所まで来て店主と話し出した。
「は?にぃちゃん海賊だろ。こいつは手に負えねぇよ」
「俺は一応医者だからな。こいつは患者としてこっちに迎え入れる」
「…それでもこいつは渡しやしねぇよ。一応店の一番人気なんだ。それに借金だって、」
「それは俺が肩代わりすると言ったはずだが?」
バチバチと二人の間に火花が見えた。