第1章 恋は盲目とはよく言ったものだ。《ロロノア・ゾロ》
頬を大きく膨らませたままレモネードを飲んでいると、下からサンジの大声が聞こえてきた。
「んナミさぁーん!ろびんちゅわぁーん!リンちゅわぁーん!!
クッキー美味しいー??」
ロビンは微笑みながら「えぇ、とても美味しいわ」と言うとサンジは目をハートにしてクネクネし出す。
ナミとリンもお礼と感想を伝えると鼻血を出してしまい、チョッパーが慌てて駆けつける。
「うわあぁ!サンジー!!お前どうして鼻血なんか出てるんだよー!」
「あへっ、俺は幸せだ〜」
『え?鼻血出してるんだけど。』
「サンジくん、、貧血にならないのかしら」
すると、鼻血を垂らしながらむくっと立ち上がりチョッパーから貰ったティッシュを鼻に詰める。
そして少し低い声でリンちゃん。と呼ぶ。
「ちょっと手伝って欲しいことがあるんだ。キッチンまで来てくれないか?」
『え?あぁ、うん。ごめん2人ともちょっと抜けるね』
「ふふっ、行ってらっしゃい」
「あんたも大変ね〜」
リンがサンジの所へ行ったあと2人は空になり氷だけになったレモネードをカラカラとストローで回す。
「めんどくさくなりそうね〜これから」
「リンが早く気づいてくれればいいけど」
「無理よ〜、あの子鈍感だもの」
そんな話をしていたことはリンは知らない。