第7章 花言葉《モンキー・D・ルフィ》
花を受け取り、ルフィとまた奥の方にある花畑を歩く。
ルフィはリンから奪い取った花言葉が書いてある本をめくりながら興味津々に花を見ている。
「あったぞ!」「うひょー!美味そうな名前の花だなー!」なんて少し遠くから聞こえてくる。
そして見つけると絶対リンを呼び、自分事のように花の説明をしだす。もちろんリンも知っているのだが生徒になったつもりで聞いているだけだった。
「お前の図鑑すげぇな!何でも載ってるぞ!」
『この本は世界有数の花学者さんが書かれた本なんです。だから四季折々の花はこちらにぎっしりと乗っています』
「へー!すげぇなー!」
楽しそうに本を見るルフィにリンは愛おしさを覚える。
【麦わらのルフィ】初めは興味本位で近づいてみたものの思った以上に綺麗な心をしている。
『…』
花のように、太陽のように笑うルフィはリンの心に大きく存在感を放ち住み着いた。