第7章 花言葉《モンキー・D・ルフィ》
少女は何も躊躇わずその花の説明をしだす。
『それはキブシと言って、春先に咲く花なんですよ。
まぁこの島はずっと春ですから珍しくないんですけどね』
「へぇ、お前物知りだな」
ルフィが素直に少女を褒めると少女は照れくさそうに ありがとうございます と呟いた。
褒められたことが嬉しかったのか、次々と花の説明をしだした。
『ちなみに、このキブシにも花言葉はちゃんとありまして
《出会い》って意味が込められてるんです!』
「へぇじゃあ今の俺たちみてぇだな!」
ニカッと笑うルフィに思わず少女は頬を赤くしてしまう。
そんな少女には気付かず、少女が持っていた本に興味を示した。
『花言葉の本です!!花言葉を知ると人生何倍も楽しくなるんです!』
「花言葉で?おめぇ変わったヤツだな」
そう言うと、あははと苦笑いこぼす。
ふと、時計をみると時刻は夕方の6時を回っていた。