第6章 同僚を食べたい《サボ》
やっと解放されたと思えば、サボは静かにごめん。と言った。
普段謝らないサボが、初めてリンに謝る。
何も言わずにいると、ぎゅと抱きしめた。
「くそっ…リンのせいだ、、」
『…はい?』
「俺はちゃんと計画を立ててたのに…」
『なんの話しでしょうか』
意外とロマンチストのサボは、近くに置いてあったレストランのチケットを再びリンに見せる。
「カップル席用意して、意識させてそのままホテルで…」
『あ、カップル席は知ってましたよ。だから乗り気じゃなかったんですよ。
ていうか、欲望剥き出しですね』
「…なんだよ。」
あからさまに不機嫌になるサボにリンは思わず笑ってしまう。