第6章 同僚を食べたい《サボ》
サボと別れたあと、ドラゴンの部屋に行き報告書を渡す。
パラパラと資料を見たあと「ご苦労」と言いリンに缶コーヒーを渡した。
『え!これ限定のやつ!!』
「コーヒー好きだろう。」
『えぇー!知ってたんですね!』
「あれほど毎日口喧嘩していたら嫌でも知る」
リンは苦笑いをしつつも、コーヒーを受け取りお礼を言う。
部屋を出ようとすると、ドラゴンがリンを呼び止めた
「お前も苦労人だな」
『…本当に自分でもそう思います』
フッと笑ったドラゴンは「まだ気づいてないのか。サボも大変だな。」と呟いたが、その声はリンの耳には届いてなかった。