第6章 同僚を食べたい《サボ》
数分後、要約ご機嫌が良くなったのか 火を消した後
リンの頭を撫でながら謝ってきた。
頭の上に置こうとする手を払いのける。
『随分と情緒不安定なんですね』
「好きな子の前では情緒不安定になるってよく言うだろ」
『そんなの聞いた事…は?』
「ん?」
''好きな子''に反応したリンはサボを見つめる。
サボはただ首を傾げているだけだった。
少し余裕のある笑みが更にリンをイラつかせる。
『はぁ、サボさんに引っかかった女の子達が可哀想…』
「何の話だ?」
『なんでもないです。心底沼男を披露しているんだなと思って』
「何言ってるんだお前」
先程の発言は故意に言ったのか、無意識に言ったのか分からぬままリンの頭を悩ませるばかりであった。