第6章 同僚を食べたい《サボ》
数時間後。自分の分もサボの分も終わらせたリンはルンルンでサボの部屋に行く。
ノックもせずに入れば サボは怪訝な顔をしてリンを見る。
「ノックをしないとは非常識な女だな」
『私の部屋に勝手に入って自分の手配書を貼るような変態さんと一緒にしないでください。』
「なんの事だか。自分の部屋に俺の手配書貼るとは、どんだけ俺のこと好きなんだよ」
『サボさんって自意識過剰…あちっ』
リンの周りに炎が広がる。
サボを見ると、目のハイライトがない。
あ、これは普通に機嫌が悪いヤツだ、、、。
恐らくドラゴンに何かしらの注意を受けたのだろう。
『…あの この火消して欲しいんですけど』
「うるさい。俺は今頭にきている」
『…はぁ』
こうなった以上、サボはめんどくさいの極みである。
大人しくサボの機嫌が良くなるまで サボの部屋で待ってないといけない。
今が冬で良かったと心底思うリンであった。