第6章 同僚を食べたい《サボ》
「これ、手伝ってほしいんだけど」
『無理です。私もそれまだ終わってません』
断れば、サボは真顔に戻りリンの目の前にあるものを見せる。
リンは、それを見るなり『はっ、、、!』と頬を赤らめる。
今目の前にあるものは、、、
「トラファルガー・ローの写真だ。この前ちょうど会ってな。
交換条件だ。どうする?」
『…うぅ、、、やらせて頂きます…』
生粋のロー推しであるリンは、自分の部屋にローの手配書を張るくらいには大好きである。
たまに、ローの手配書の上にサボの手配書が勝手に貼られている。恐らく犯人は今リンの目の前にいるこの男だ。
小学生みたいなイタズラにリンは毎日悩まされているのである。