第5章 70年後のキミへ《ブルック》
1時間後。いいに匂いが宿屋に広がる。
ブルックはずっとリンのそばにいて、ずっと話していた。
ルフィから飯ー!と呼ばれリンを車椅子に乗せて宴会場へ向かう。
あの頃と全く同じ料理が並べてあり、思わずリンも「懐かしいねぇ…」といい涙を流した。
それから夜中までずっと宴状態で、リンもみんな楽しんでいた。
そしてみんなが寝静まったあと、ブルックはリンを70年前と同じ所へ連れ出し、あのころと同じ綺麗な満月の下二人で話していた。
『ルンバー海賊団もみんないい人たちだったけど、麦わらの一味もいい人たちばかりだねぇ』
「えぇ、彼らにはいつも楽しませてもらってます」
『いい仲間を持ったねぇ…。ほんとに、出会えてよかった。』
『少し眠くなってきたねぇ』と呟くリンにブルックは、思わず黙り込んでしまう。
そろそろか、そう思い寂しい気持ちがどんどん膨れ上がっていく。
『ブルックさん。
私はずっとアンタの心の中にいるよ』
ブルックの表情で何かを察したのかリンはそういい微笑んだ。