第3章 EPISODE1 深紅の暴君
オンボロ寮に4人で帰り軽く夜ご飯を食べお風呂に入り皆寝る準備は万端だ
しかし皆高校生(とグリムを除く)いつもと違う場所で集まれば中々寝ようとはしない
談話室に集まりお菓子とジュースを囲んで談笑が始まった
「が女って知ってるのってだれがいるの?」
「んークロウリーさんを始め教師の人達には事情は伝えてもらってるみたい 購買部のサムさんも知ってた」
「へー生徒だと?」
「エースとデュースだけだよ あ、グリムもか」
「俺様は最初から気づいてたんだゾ 匂いで」
「なんかその匂いで気づかれるのいや…」
「なんか植物園であったやつにも匂い嗅がれたって言ってたよな」
「あぁいう耳と尻尾がある人たちには近づきすぎたら気づかれちゃうのかな…」
「多分その人は獣人族だな 普通の人間より鼻がいいみたいだから気をつけないとバレそうだ」
「まあ普通に男として生活してればそこまで近づくこともないでしょ」
「たしかに そうだよね」
「最初は驚いたけど俺たちはダチだ!何かあったら頼ってくれ!」
「出たよ真面目ちゃん かっこつけちゃってー」
「な、なんだよ僕はダチとして当たり前のことを…」
「はいはい いい子ちゃんのデュースくんはもう寝る時間ですよー」
「何拗ねてるの?エース」
「べっつにー拗ねてねーし」
なぜか急にデュースにつっかかるエース
何もわからないデュースとは頭の上にはてなを浮かべた
「まぁでもたしかにそろそろ寝ないとね!」
「またソファーで寝なきゃなんねーのかぁ」
「文句言うなら外にベンチもあるよ?」
「嘘ですありがたいですすみませんでした」
「ふふ、よろしい」
「せっかくだし今日は談話室で皆で寝ようか」
エースとデュースに毛布を渡しは談話室の電気を消した
横で寝そべっているグリムは既に半分夢の中状態だ
「(こっちの世界に来てから毎日色んなことが起きるなぁ…前の生活は毎日同じ事の繰り返しだった覚えがある)」
前の世界の事を思い出そうとしてもモヤのようなものが思考を埋めて上手く思い出せない
思い出せないと未練も少なくこちらの生活もなかなか悪くないなと思えた
そんな事を考えているうちに自然と瞼が降りていき眠りに落ちた
そしてまた夢を見た この前見た夢の続きのような内容だった