第2章 主夫
料理ができない私のために爆豪くんがつくってくれる美味しいご飯も食べて、お風呂も入って。
プロヒーローの爆豪くんは、普段忙しくてなかなか時間が取れないから、貴重な一緒にゆっくりできる至福の時間。
「こんなゆっくりできるのも久しぶりだね。うれしい。」
忙しい合間を縫ってできるだけ私を職場から家に送ってくれたりしてくれるけど本人は「夜道で女1人で歩くのは危ねェだろうが」って言っていつも送ってくれるのだ。
そういう優しいところも大好き。
ソファーで横に並んで、お酒を飲みながらなんの映画見ようかネ◯フリで気になってる映画を検索する。
「ねえ爆豪くん、なんの映「 なまえ 」
話を遮られて、ソファーに押し倒された。
心なしかちょっと不機嫌…なのかな。
「…いつまで苗字で呼ぶつもりなんだよ」
「へ?」
頬が少し色付いてて艶っぽい表情で言われる。
「高校の時からずっとそうだったから慣れちゃって、、、」
「半分野郎とかデクの奴とかは名前呼びじゃねえか」
「ねえ、もしかしてずっと妬いてたの?」
「うるせェ!!!とっとと名前で呼びやがれ!!!!」
押し倒されたまま、食べられるみたいなキスをされる。
名前でずっと呼ばれないことにもやもやしてたんだ、かわいすぎる、、。
爆豪くんにたべられて死ぬのも悪くないなあって呑気なこと考えちゃうぐらいにはマイペースな自分にもはや呆れる。
「別のこと考えやがって、随分と余裕そうだなァ?」
「余裕だよ」
「あ?」
かつきくん、って名前を呼ぶとびっくりしたような顔をして押し倒してた手が緩んだからその先に爆豪くんの手から抜け出して、爆豪くんの真っ赤な顔を包むように両手を添える
「かつきくんは私に一生勝てないよ」
ニコニコしながらそう言うと「…調子狂うんだよクソが」今にも爆発しそうなぐらい真っ赤な顔で言う爆豪くんにキュンが止まらなかった。
「テメェ、後で覚えてろって言ったよな」
「うん」
「抱き殺してやる」
相変わらず語彙力が意味わかんないけどそんなところもかわいい。今回は素直に従ってあげようかな。
「...うん、」
(無事、次の日に動けなくなるぐらいにめちゃくちゃに抱き殺されました。)