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【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第7章 寂しさ



悟に抱きしめられて安心するはずなのに、今は身体中が鉛のように重たい。



はは…何だろうこれ。不思議な感覚だ。



悟は先ほどの香りの持ち主と、こうして眠った事があるのだろうか。私がいない間に…こうして抱きしめたのだろうか。



そう思うと、さらに胸の辺りが重くなってきて。私は強く目の前の掛け布団を握りしめた。



早い方が良いのかもしれない。こう言う話は。それこそ夫婦関係なんて価値観の問題だろうから…私は浮気とか妾をとかは無理ですって。だから好きな人がいるならハッキリ言って欲しいって…そう告げた方が良いのかもしれない。



多分私にこういうのは合っていない。知らないフリをしたり、気が付いていないフリをしたり、何事もなかったフリをするのは。多分向いていない。


単純なのかも、それともただの我儘なのかな。それすらもよく分からない。だけどただひたすらに…悟が他の女性と私といる時と同じような事をしているのかと思うと凄く嫌だとそう感じたんだ。



だから私は次の瞬間にはゆっくりとその震える唇を開いていた。




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