第6章 僕の可愛い人
大の大人がクソクソ連呼するのを見て、きっと周りの人間は完全に引いてるに違いない。僕はそんなことこれっぽっちも気にならないが。
「まぁでも五条が未だ童貞で、ある意味安心したわ。あれだけヒナの恋愛事をことごとく潰しておいて、もしお前が他の女とやることやってたら私はどうにかしてお前を殺してた」
「あっはは!硝子ちゃんキツー!もはやヒナのセコムじゃん」
「セコムはお前だろ、悟。高専時代ヒナがデートする予定だった男をデート前日に再起不能にしてたじゃないか」
「え?そうだっけ?」
「私は覚えてる。なんせ任務帰りに無理矢理付き合わされたからね」
「あ〜、当時の僕ってヤンチャしてたからね〜そんな事の1回や2回や100回くらいあるよねー」
「いきなり数飛んだな」
「まぁトータル数を数えたら、実際にそのくらいやってそうで恐ろしい物があるな」
「だってさ〜アイツって本当昔からモテるんだもん。優しくて鈍感で天然人垂らしで本当可愛いよね。虫ケラどもを排除するの相当大変だったよ?」
「激重な幼なじみを持つとこうも大変なんだな」
「いや、悟は特別だろう。特別特級レベルの重さだ」
「あははっ、そんな褒めるなって。さすがの僕でも照れるじゃん」
「誰も褒めてねぇよ、引いてんだよ」