第27章 こんなにも君が好き
強く信頼のおけるそんな存在の悟。
そんな彼に負けたくないとも思った。
彼の隣で一緒に歩きたい。彼に置いていかれたくない。
いや、何よりも…悟の支えであり続けたいとそう思った。
何故そんな事を思ったのか、最強である悟に私が必要なのか?と周りの人達は思うかもしれないが、私はそんなこと一度だって思った事ない。
だって私からしたら、悟は最強呪術師の五条悟である前に、ただの私の幼馴染の五条悟だったからだ。
彼がどんなに強く最強で敵無しだったとしても、何も辛い事がないなんて事はあり得ない。いつもヘラヘラニコニコして見えていたとしても、それが彼の全てではない。
最強だって疲れるし、嫌になるときくらいある。辛くて苦しくてどうしようもない時だってある。
だから私は悟を支えたかった。
まるでいつも自分だけは何でもないみたいに振る舞う彼のその姿に、大丈夫だよ。私の前では力を抜いていいんだから。ってそう言ってあげられる存在でいたかった。