第27章 こんなにも君が好き
「学生時代から、基本二人が喧嘩する時は悟が余計な事を言っている時だったからね」
「そうだな、五条の空気の読めない発言がほとんどだ」
二年生達の後ろから現れたのは、いつも通り落ち着いた雰囲気を出している傑と硝子だ。
「傑と硝子まで僕をイジメるわけねぇ」
「どうせ気にしないだろ、五条は」
「まぁね〜僕メンタルまで最強だから」
呆れたような顔を見せたい傑と硝子は、やれやれと言ったように昔から変わらぬその表情をした後、それでも優しい顔付きを見せた。
「お前達は何年経っても変わらないな」
傑と硝子の後ろからやってきた学長が、まるで昔を懐かしむように言葉を落とす。
「夜蛾学長、僕達これでももう28ですよ?」
「俺からしたらまだまだお前達もガキだ」
「うわ〜ガキだって、まさかこの歳でガキだなんて言われるとはね」
「だね、夜蛾先生からしたら私達はいつまで経ってもガキのままなんだろう。悟やヒナも虎杖達がいつまで経っても可愛い生徒に見えるんだろうね」
「確かに、それは言えてるかもね」