第27章 こんなにも君が好き
七海君のゲンナリ顔を見ていると、今度は手を振って近づいて来た人物が視界に映る。ニコニコとした表情の歌姫先輩だ。
「ヒナ〜結婚おめでとう!!相手が五条っていうのは少し心配だけど…だけど本当におめでとう!!」
「歌姫先輩!京都から来てくれたんですね!ありがとうございます!!」
「ちょっと歌姫、もしかして自分が結婚出来ないからって僻んでんの?」
「五条あんたねぇ!僻んでないわ!それに呼び捨てにするな!私の方が先輩なんだよッ」
「歌姫先輩心配しないで下さい、私達仲良くやってますから」
「そお?もし何かあったらすぐに言いなよ!五条がウザイとかウザイとかウザイとか」
「歌姫そう言う言葉使いやめな?モテないよ?」
「うっさいわ!!あんたなんてヒナじゃなきゃ誰も結婚してくれなかったに違いないわ!こんなデリカシー無し男!」
「僕のデリカシーの問題じゃなく歌姫のそれは事実でしょ?それに僕はヒナ以外と結婚したいとか思わないから、微塵も」