第27章 こんなにも君が好き
色とりどりの花が綺麗だ。
キラキラと輝く空も。
そして何より私達の為に集まってくれたという人達の笑顔がとても嬉しかった。
「七海〜七海も来てくれたんだ!先輩思いだねぇ〜」
「五条さん、椿さんこの度はご結婚おめでとうございます」
「七海君ありがとう」
七海君を見つけた悟がニヤニヤとした表情で彼へと近づきながらそんな事を言えば、七海君はそんな悟に少しうざったそうな表情をしながらもお祝いの言葉をくれる。
「いえ、お礼を言いたいのはこちらです。五条さんをどうにかできるのは椿さんだけですから。本当にありがとうございます」
「ちょっと七海、それってどういうこと?」
「この軽薄さを絵に描いたようなあなたをコントロール出来るのは椿さんだけど言う意味です。ですよね、伊地知君」
「え、え…?私ですか…?あ、はい…そうですね。本当に… 椿さんには感謝しかありません。いつもいつもありがとうございます」
「いやいや、こちらこそいつも二人には悟がご迷惑をおかけしてます…」
「おいおいお前ら、僕達の喜ばしい結婚についてじゃなくて、いかに僕がヒナにゾッコンでメロメロかって話ししてんの?」
「いや、誰もそんな話ししていないんですが。勘違いもほどほどにして下さい」