第27章 こんなにも君が好き
悠二君は私達にお世話になっていると言ったけれど、それは少し違う。彼らの成長が私達の楽しみであり、そして夢への一歩なのだ。
彼らがみるみる強くなっていくのを見ると胸が躍る。何でも吸収するスポンジのようなその成長速度にワクワクとした気持ちが沸き起こる。
素直で、純粋で、可愛くて…若い彼らを羨ましいと思いながらも、彼らを見守れる自分の立場を誇りにすら思っているのだ。
呪術高専の教師になってよかったと。
彼らに出逢い彼らの手助けが出来て嬉しいと、そう思う。
きっとただ呪術師をやっているだけでは得られないものを、教師になってから沢山得ることが出来た。
どんなに疲れていても彼らの笑顔を見るだけで癒されたし、彼らの任務へ付き添える事が喜びですらあったんだ。
ありがとうと感謝の気持ちを伝えたいのはこちらの方だ。
ありがとう、私を君達の先生にしてくれて。
心からそう思った。