第27章 こんなにも君が好き
だけれどそれは私も気にしていたことで、嬉しいと同時に3人に負担をかけてしまったんじゃないかという申し訳ない気持ちもあった。
だから、悟が言ってくれた事は間違っていなくて思わずこくりと頷く。
「何言ってんの五条先生、気使ったわけじゃないよ!俺達がやりたくてやったんだ。だって五条先生と椿先生にはめちゃくちゃ世話になってるから、俺達すっげー感謝してるんだよね。二人がこんなところで教師してて良いような人材じゃないって知ってるよ。めちゃくちゃ忙しいのも知ってる。それでもいつも少しでも時間が開けば俺達と一緒に任務行ってくれたり体術教えてくれたりしてさ、先生達にどうしてもお礼がしたかった!二人の結婚を祝いたかったんだ」
そんな悠二君の言葉に、隣にいた二人はやっぱり照れ臭そうに視線を晒しながら、だけど何処か嬉しそうな表情を見せた。
多分それは、私達が二人揃ってぷるぷると震えるほどに感動し、そして私はもはやダラダラと涙を溢れさせ、悟は3人の可愛い教え子の頭をわしゃわしゃとまるで犬でも撫で回す勢いで頭を撫でたからだと思う。
なんて良い子達なんだろう。本当に…教育の道を選んで良かった。これも全部、悟のおかげだ。悟の夢を一緒に叶えるため歩むと決めたから。私は今この景色を見る方が出来ている。