第26章 ナメすぎでしょ
最強だから?
無下限があるから?
六眼持ちだから?
そんなのちっとも関係無い。
「だって、私は悟が大好きだから」
ヒナは目尻を下げると、彼を愛おし気に見つめそして微笑んだ。
五条とて自分が強くそして負け知らずだと言うことは、誰よりも分かっている。自分は最強であり、そうでいなくてはならないと。
でもだからこそ、ヒナは五条を守りたいのだ。
彼が彼の強さを当たり前のように受け入れているからこそ、ヒナはそんな五条を強く抱きしめてあげたいとそう思ってる。
「あなたを何からにも守ってるみせる、だから私は悟が傷付くような事は絶対にしないよ。だからもちろん悟よりも先に死んだりなんてしないし、あなたを傷付ける全てから守ってみせる」
五条は大きく目を見開いた。何故…彼女が傷つくことを恐れ申し訳ない気持ちでいっぱいな自分が、守ると言われているのだろうか…そう思ったからだ。