第25章 初めての夜
コツコツと数名の足音が近付いてくる。
本当にヤバイと思いながらも快楽に溺れガクガクとし始める下半身に必死で力を込め涙目で悟を見上げれば、彼はいつも通り余裕気ににっこりと笑みを見せて高く打ち付ける音を響かせながらさらに腰を動かすスピードを早めた。
「…ッん…あ…」
ダメだ、本当にもうダメ…人が来そうなのに…
足音どころか話し声まで聞こえてくる。もうすぐそばまで人が来てる。だけど私のアソコはすでに甘い蜜で溢れピクピクと麻痺していて今にも快楽の頂点へと達してしまいそうだ。
「……ふっ、あ…も、だめ…」
「イッちゃいそうかな?凄く締まってきた。外でもこんなにびちょびちょにして、ヒナちゃんはいやらしいねぇ」
細めた瞳が憎たらしくキラキラと輝く。「あっ」と痺れるような声を上げる私に、悟はニィッと口角を上げると、忙しなく動かしていた腰をピタリと止め突然ペニスをずるりと私から引き抜いた。
「…ッ!!」
頂点へと達する直前、いきなり引き抜かれた悟の張り詰めたソレにたまらなく声が溢れ出し、そしてその物足りなさと膣への寂しさに顔を歪ませれば…悟は意地悪な表情のまま私の耳元へと声を落とした。
「イかせてあげないよ。だってそれじゃあ、お仕置きにならないからね」