• テキストサイズ

【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第5章 今夜から




「そろそろ寝ようか、明日も朝から座学入ってるでしょ?」そう悟が口を開いたのは映画を見終わって30分後の丁度1時半を指したころ。



「あ、うん。そうだね」と答えた私に、後ろから抱きしめていた悟の手が緩くなっていくのが分かる。



結局あのあと映画を見終わってからもこの体制が変わる事はなく、最近の生徒達の話だったり、この前傑と言った焼肉屋が美味しかったという話だったりを悟はしてくれて、だけどいつまでも慣れる事なく緊張していた私はまるでロボットみたいな返事をする事しか出来てなかったと思う。



もしかしたらそんな私を悟は変に思っていたかもしれない、だって明らかに喋り方おかしかったもん。




2人で洗面所に行き悟から手渡された歯ブラシを口へと含む。悟は青、私は赤のソレは色違いのお揃いで、なんだかやけに同棲を始めたということを意識させた。そんなことを考えていたせいか、大きな鏡越しに視線が合うと悟は小さく笑った。



歯磨きを終え一つの疑問が私の頭よぎる。あれ?私ってどこで寝るんだろう。あの荷物だらけの部屋?でもあそこに家具は何一つ無かった。きっと服やその他の小物ばかりが入った段ボールの山を思い出す。家具は邪魔だからとうちの親が処分してしまったんだろうか。



/ 581ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp