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【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第25章 初めての夜




その瞬間、目の前の男性二人がヒュッと息を呑んだのが分かった。私ですら背筋をぶるりと震わせたほどだ。




表情とは裏腹に、酷く重みを含んだその悟の声は目の前の二人を縮こませるには十分で「えっと…」と手前にいた男性は冷や汗を垂らしながら口ごもる。




私はそれに慌てて悟の方へと向き直ると、彼の腕を強く引き「悟!」と少しばかり大きな声を出した。




いくらなんでもやりすぎだ。そんなオーラを一般人が浴び続けたら、それこそ泡を吹いて倒れてしまうかもしれない。



というか、呪力を放出していなくてもその怒りを含んだ眼力だけで人一人平気でヤってしまいそうだ。




「道案内してたの!さっき私達が来た店だったから」



「ふーん、僕にはナンパに見えたけど」



「先に声をかけたのは私!困ってたみたいだったから声かけたんだよ」




禍々しい呪力は引っ込めたものの、未だに冷え切った瞳で男性達を見下ろす悟にそう説明するが彼の機嫌はそう簡単に治りそうもない。仕方ない、とりあえずここから離れよう。




怯え切っている男性達にとりあえず別れを告げ、心の中で悟が威嚇しまくってごめんなさいと謝り倒しながら彼を引きずってその場を離れる。



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