第25章 初めての夜
「今日は移動で疲れたでしょ?部屋でゆっくりしよう。明日からはパーっと遊ぼうね」という悟の提案に頷けば、早速部屋の中を探検し始める。
海に向かい置かれてある大きな白いベット、外にはハンモックがかけられていて、その前には大きなプールも付いている。
空を見上げ海を眺められる真っ白なソファーの上には、心地よさそうなクッションが無造作に置かれており思わず飛び込みたくなってしまう。
この部屋にいるだけで、数ヶ月は余裕で遊び暮らせる気しかしない。
キャッキャとはしゃぐ私に、悟も楽しそうな笑顔を見せながら手を引く私を嬉しそうに見つめていた。
「はぁー、さいっこうだねー」
「そうだね!悟は久しぶりの連休だしいっぱい身体休めてね」
「え〜そのお願いは聞けないなぁ」
「どうして?」
外にある大きな純白のソファーに座っていた私を、悟がとんっと軽々と押し倒しニヤリと口角を上げる。
そんな彼をゆっくりと見上げれば、その背に見えるキラキラと反射する美しい海と悟の碧色の瞳があまりに綺麗で…ゴクリと息を呑んだ。
「だってせっかくのハネムーンだよ?毎日ヒナの身体を隅々まで堪能しないと。もうやめてって泣き喚きたくなるくらい、たっぷりと愛してあげる」