第25章 初めての夜
「……ッッ…」
悟の身体が小さく跳ねた瞬間に、私の口内へと生暖かいモノが注ぎ込まれる。
悟は微かに眉間にシワを寄せながら、はぁはぁと小さく肩で息を切らし濡れた表情でこちらを見下ろした。
私はというと、そんな悟を満足気に見上げ先ほどよりも力を無くした彼のペニスからちゅぽっんっという音を立て口を離す。もちろん口の中には彼の乳白色の液体がこれでもかというほど含まれたままだ。
その瞬間、悟はハッとしたように瞳を大きく見開くと
「ごめん!本当ごめん!!僕ヒナの口にだしちゃった。早くぺってしな!ほら早く!ぺって!!」
「んーん!」
「え!?何て?とにかく不味いでしょ、僕の手に出して良いから!!」
悟は相当焦っているのか、自分の手を私の口元に持ってくると、それを器状にして吐き出すよう言ってくる。
「んーんん!んんんーん!!」
「何?全然何て言ってるか分かんないんだけど!とりあえず良いから早く出しなさい!!」
私は目の前に置かれた悟の手をグイッと押し返すと、口内に含んでいたソレをゴクリと喉を鳴らして飲み下した。