第25章 初めての夜
すると、目の前の悟の目がみるみるうちに大きく開いていくのが分かる。
「はぁ!?…ッちょ!正気!?今飲んだの??」
「うん、飲んじゃった」
「ちょっと何してるの!汚いでしょうが!僕吐き出せって言ったよね!?」
「別に汚くないよ、悟のだもん」
「そういう問題じゃないから!!」
「でも悟だって私のこと舐めるじゃん…ダメだった?」
「それはそうだけどさ!!えー…ダメ…ではないけど。飲んで美味いもんじゃないでしょうが」
「…はぁ」と小さな溜息を吐き出した悟は困ったように眉を寄せるものだから「悟の全部が欲しかったんだもん…」と呟けば、悟は困ったように歪ませていた顔を今度は真っ赤にさせ、驚いたように目を丸めた。
「…本当に君って人は」
その瞬間、悟の脚の間にしゃがみ込んでいた私を今度は悟が上から押さえつけるようにして覆いかぶさる。彼の表情は鋭く、私を真っ直ぐに捉えて離さない。
「…ッん!」
まるで噛み付くようなキスが降って来たかと思えば、先ほど悟が感じているのに興奮して熱を潜めていた膣に彼の指が容赦なく触れた。
「ビチョビチョだね、これなら直ぐに入れても問題無さそうかな」