第24章 結び
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息を飲んだ。
ただ目の前の純白に包まれる彼女に目を奪われ
そして “美しい” とそう思った。
これほどまでに純白が似合う人などいるはずがないという思いが胸から溢れて、それと同時に彼女の尊さに指先が痺れていくのを感じる。
「ヒナ…綺麗だ」
あまりの美しさに見惚れ、気の利いた言葉一つ言えず緊張したように震えた声でそんな言葉を呟いたと思う。
そんな僕に彼女は嬉しそうに瞳を細めると、目尻を下げてにこりと満面の笑みを作った。
彼女が愛しくて仕方がない。
いつもの無邪気な顔付きよりも、少しだけ大人びて見える今日の彼女は、それはそれはどこまでも美しく麗しい僕だけの花嫁だ。
「悟も、すごく素敵」
僕をうっとりと見つめ、幸せそうに笑顔を見せた彼女のことを
僕は絶対幸せにしてみせると、
心から誓わずにはいられなかった。
そしてこの世の美しいモノ全てを集めても敵わないほどに、
彼女が何よりも美しいと
心からそう思った。