第23章 最強の看病
「悟、君はいつも自己中心的すぎるよ。あと計画性が全くない。もう良い年なんだ、そろそろ大人になったらどうだい?」
「はぁ〜?そんなの傑に言われたくないね!この前しつこく電話してくるから何かと思って迎えに行ったら、酔っ払って寝ゲロしてたくせに。よく僕にそんな事言えたね」
傑が酔っ払って寝ゲロ!?!?
「ッそれは硝子に付き合ってたらとんでもない酒を飲まされたんだ!!」
「もう大人なのに自己管理も出来ないんでちゅか?傑君は〜」
「悟、君ねぇ!」
何だこの低レベルな喧嘩は。きっとここにいた誰しもが思った事だろう。しかしながら大人の、しかも本来ならば呪術界の頂点にいると言っても良いほど尊い存在の2人が生徒達の前でこんなアホみたいな事を晒してる場合ではない…
「2人とも、やめて。生徒達の前だよ」
はぁ…と溜息を吐き出しながらそう口にするが、2人は全く聞いていないのかこちらをチラリとも見ない。それどころか…
「そもそもさぁ、そのヘンテコな前髪大人ならなんとかしな?僕が赫で吹っ飛ばしてやろうか」
「君はどうやら昔から私を怒らせる天才らしい」
「はっ、それは光栄だね!」
「そもそも悟の目隠しのセンスもどうかと思うよ。SMプレイする変態か何かなのかい?」