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【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第5章 今夜から




悟から受け取った報告書を読み終え、スマホをいじっていると10分ほどで戻ってきた悟が乱暴に髪をタオルで拭きながらリビングへと入って来た。



Tシャツにスウェットを履いた悟の目元は黒い目隠しからサングラスに切り替わっていて、オフモードになっている。




「まだ早いし映画でも観ない?」



「良いね!観たい、映画観るの久しぶりだぁ」



私の隣に腰をかけた悟は、リモコンを取ると足を組みながら画面を操作していく。




「悟、髪ビチョビチョだよ」



私が待っているから急いで上がって来てくれたのか、悟の白髪の髪は濡れたままで私は小走りで洗面所へと向かうとそこに置いてあったドライヤーを手にしてまた小走りでリビングへと戻った。



「ほら、ここに座って。乾かしてあげる」




私はソファーへと座ると、その目の前の床を指差して悟へ座るよう促す。



そんな私に、悟は何故か驚いたような表情をしたあと「ヒナが乾かしてくれるの?」と気の抜けたような声を出した。



「うん!だからほら、座って」



悟の手を引っ張れば、その身体はすんなりと私の言う事を聞くように床へと腰をかける。



ドライヤーの電源を付けゴォーと生温い風が出てくると、私はその綺麗な白髪の髪へと手をかけた。



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