第22章 愛しい瞳
「悠二君は大丈夫だった?私途中から気絶しちゃったから」
「悠二は傷ひとつないよ今日も任務に行ってる。3人ともずっとヒナを心配して毎日来てくれてた」
「そっか、情け無い姿見せちゃったなぁ」
「…君が無抵抗でやられるなんて正直驚いたよ、何があったの?悠二に聞いても気を失っていたから分からないって言うし」
「ほら私ってさ、こういう時すぐに理性飛ばしちゃうでしょ?だけどあの時はそうしちゃいけないと思ったんだ…もしかしたら悟が私を止められないかもしれないと思ったから」
「…僕が止められない?」
「うん、理性を飛ばした私を止められるのは昔から悟だけだったでしょ。でもそれって多分、悟が私を好きで、そんな悟を私はどこかで受け入れてたから止まれていたんだと思う。だからもし今理性を飛ばしてもし悟が止められなかったら、もし止めに来てくれなかったらって思ったら怖くて…それに悠二君を直ぐにどうこうする事はないだろうって思ってたから悟が来るまで私が時間を稼げば何とかなると思ったんだ」
「…僕のせいじゃん」
「何でそうなるの?全然違うよ、悟のせいじゃない」