• テキストサイズ

【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第21章 忘れモノ




僕が両手を合わせてトぶ瞬間、傑が移動型の呪霊に飛び乗ったのが視界に入る。



「硝子ッ」




次の瞬間にはヒナの眠る部屋へと駆け込み、目の前の光景に言葉を失った。




ベッド上には汗を滲ませ苦しそうな顔をしているヒナの姿。その瞳は開かれることなく苦しそうに歪んでいる。




僕は目隠しを勢い良く外すと、彼女のシャツをバッとたくし上げた。





「……っんだよこれ」




ヒナの腹部は赤黒く筋のようなモノが浮かび上がっており、それはギリギリと身体を締め付けている。




「恐らく一定の呪力が回復したことによって発動した呪いだ。特殊な呪具で切り付けられていたと言っただろう。その傷口から発動している。お前の六眼ですら発動するまでは見抜けなかったんだ、厄介な呪具を使いやがって」




硝子は舌打ちを落とすと、ヒナの赤黒く霞んだ腹部へと手を当てた。




/ 581ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp