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【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第21章 忘れモノ





任務を終えて高専へと到着し、ヒナのいる場所へと急いで足を進めていると、横から聞き慣れた声が届く。



「悟」



「傑か」



ゆっくり振り返った先には、黒い服を見に纏った親友の姿。その顔は少し疲れて見える。おそらく僕の代わりに任務を受けてくれていたからだろう。かなりの任務数をこなしていた事は、普段の自分の仕事量で分かる。




「僕の任務、傑が肩代わりしてくれてたんだってね。助かったよ」




「まぁ君の引き継ぎなんて私以外出来る人間はほとんどいないしね。何より君にはヒナのそばにいて欲しいと思っていたし」




「悪かったな。クマすげーけど、僕の任務そんなにキツかった?」



「クマが酷いのは悟の方だろう。任務内容よりも件数の問題だね。私達はよほど期待されているらしい」



「ははっ、違いねーな」



「今ちょうどヒナの様子を見てきたんだ。呪力量は少しずつ回復しているね、生徒達も見舞いに来ていたよ」



「あぁ、あの子達は優しいからね。毎日来てるよ。特殊な呪具で切り付けられてさえいなければもっと回復は早かったはずだ。まだいつ目覚めるか分からないって硝子に言われた」



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