第20章 執着
「それで、今日はどうする?」
「どうする、とは?」
「いやーさすがにあんな所で寝てたなんて知ったら、いくら僕だってほっとけないよ?」
あんな所とは完全に、段ボールだらけで毛布とクッションがぐちゃぐちゃに置かれている部屋のことだろう。
「だから明日布団買いに行くんでしょ?」
「だから今日はどうするのかって話し」
「ん?ちょっと良く意味が理解できてないかも…」
「僕のベッドで良い?広いし普通の人間なら5人くらい寝れるしね」
「え?」
「僕、他人とは寝れないタイプだけどヒナとは何故か昔から一緒に寝れるんだよね〜小さい時良く一緒に縁側で昼寝したね。懐かしいなぁ」
「ちょっとまって…」
「あ、ちなみに僕の部屋は布団じゃなくてベッドだからね、ヒナ寝相そこそこ悪いから落ちないように気をつけた方が良いよ」
「え、私って寝相悪いの?ってそうじゃなくて!!待って!私達今日一緒に寝るの??」