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【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第5章 今夜から




あの後は結局、私達の子供の時の話や学生時代の話を悠二君と野薔薇ちゃんがやけに興味津々に聞いてくるものだから何だか彼らのための親睦会なはずなのにメインが私と悟になってしまっていた。



その中でも悟が私の幼少期の恥ずかしいエピソードなんかを話すモノだから、私も悟の恥ずかしい話と考えたけれど何ごとも簡単にやってのけてしまう彼にそんなエピソードがあるはずもなく、致し方無くずっとお財布に入れていた高専時のヤンチャしていた時代の悟の写真を見せたが「え、五条先生めっちゃカッコイイじゃん!すっげぇモテそう!!」と悠二君が褒めるばかりで、まるで対抗できなかった。




「先生ご馳走様!それじゃあまた明日なぁ!!」


「ご馳走様でした」


「ご馳走様、次は虎杖が行きたかったステーキのお店連れて行ってよ!」



3人がタクシーに乗り込むのを見届け、振っていた手を下ろすと悟がこちらへと向き直る。



「じゃあ僕達も帰ろうか」



「うん、そうだね。悟今日はもう何も任務入ってないの?珍しいね」




時刻は21時前、こんな時間に悟が家に帰れるなんて奇跡ではないだろうか。




「今日は親睦会だし、この後僕大事な予定があるから夜は絶対何にも入れるなって伊地知を脅しといたんだよ」



大事な予定?そんな事を考えながらも「あんまり伊地知君困らせたらダメだよ」と呟けば、隣にいた悟は少しだけ口を尖らせ「いつも死ぬほど働いてるんだからたまにはいーの」と伊地知君を脅すのはどうかと思うが、悟が誰よりも任務数をこなし多忙な毎日を送っているのは誰よりも分かっているため、これ以上は何も言えなかった。



そのかわり「いつもお疲れ様」と隣にいる彼を見上げそう言えば、悟は嬉しそうに口を緩ませ微笑んだ。




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