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【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第5章 今夜から




生徒達3人が驚いたように目を見開いたのがわかる、それは何故か悟の隣にいた私も同じで、パチクリとまばたきをすると大きく目を見開いた。



何故なら、この尋常ではないほどの忙しさに追われここ数日すっかり婚約したことを忘れていたからだ。



あれほどまでに恥ずかしくてどうにかなりそうで顔を真っ赤に染めていたはずなのに、そんな重大なことをすっかり忘れられてしまう自分を心底呆れたし、仕事に夢中になると周りが見えなくなるほど視野の狭い自分にどうしようもないほど泣きたくなった。



だけど、隣の悟はそんなことはまるでお見通しかのようにニッコリと優しく微笑むと「あははっ顔真っ赤だよヒナ、生徒達の前だから照れちゃったのかな?」なんて言いながらも生徒達には聞こえないくらい小さな声で「婚約のことすっかり忘れてたでしょ?酷いなぁ、いくら僕でも傷ついちゃうよ」と甘い声で囁いた。




その瞬間ボッとまるで音が出そうなほど自分の顔が赤く染まっていくのが分かる。生徒達の前なのに…っ!と思いながらもどうやら目の前の3人には聞こえていなかったらしく。



「え?婚約者なの?まじ!?」と驚く悠二君と「幼なじみで婚約者ってドラマかよ」と呆れたように苦笑いする野薔薇ちゃん。そして…「俺、聞いてないんですけど」と小さい頃から私達を知っている恵君からしたら、告げられていなかったこの事実にどうやら不満があるみたいだ。




うん、ごめんね恵君伝えてなくて…というか私は自分でも忘れていたんだけれど…そもそも生徒達にこんな大っぴらに発表するなんて思ってもなかったわけだけれど…




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