第5章 今夜から
「それではこれより、GLG五条悟先生とその仲間たちの親睦会を始めたいと思いまーす!」
「はいっ拍手〜」とパチパチと手を叩く悟の隣で一応私もパチパチと手を叩くと、目の前の一年生3人をにこりと見つめた。
悠二君の一件以来、信じられないほど忙しく働いていた私と悟だったがやっとのこと落ち着いた今日、こうして親睦会を開くことになった。場所は銀座の悟オオスメの高級お寿司屋さんだ。
数日前に合流した最後の一年生釘崎野薔薇ちゃんは、すっかり男の子二人と打ち解けたようで楽しそうにメニューを見つめている。
「うっわぁ!俺こんな高級な寿司屋来たの初めてだよ!てゆうか寿司屋に個室とかあるんだね!すっげーね!!」
「喜んでくれたみたいで何よりだよ」
悟の言葉に周りをキョロキョロと見渡しながら嬉しそうに笑みを見せる悠二君は、お店に入るまでは野薔薇ちゃんとステーキ屋さんに行くのかお寿司屋さんに行くのか言い合っていたが、今はそんな事気にする事もなく高級寿司屋に興味津々だ。
「あんた田舎臭さ丸出しよ、少し落ち着きなさいよ」
「釘崎だって目キラキラさせてメニュー見てんじゃん!つーかこのトロまじうめぇ!なぁ伏黒それ何?俺も食いてぇんだけど!!」
「えんがわだ、お前食ったことないのか?」
「ないない!俺も食いたい!」
「あ!虎杖私の分も頼みなさいよ!」