第17章 二人の出張
質の良いベットのスプリングが軽く鳴る。
シーツの擦れる音と、それと比例するようにしてギシギシとベットが揺れた。
「………ンッ……あ、…はぁッ」
私の額に滲む汗を悟はまるで当然かのようにそっと舐めとると、ゆるりと口角を上げて微笑んだ。
「…はっ…気持ち良いね、可愛いよヒナ…可愛い。好きだ」
互いに対面で座りながら身体を密着させ、悟は私の腰周りをぎゅっと引き寄せる。響き渡る水音はずちゅずちゅといやらしく音を立て聴覚さえも刺激した。
「あ…ッはぁ…さと、る…」
身体が密着しているせいか、深くイイトコロばかりに刺激を与えられる。気持ちいい。気持ち良くて頭がおかしくなりそうだ。
悟の首元に腕を回しながら、長い舌で口内を絡め取られる熱に必死に付いていけば、うっすらと瞳を開けた隙間からは悟が甘美な表情で私を見つめていた。
「…ヒナ」
名前を呼ばれると同時に、重なり合ったアソコは繋がったまま悟は私を押し倒すと今度は背後から私を抱え込むようにして腰を動かす。