第15章 隠れた気持ち
いくら経験値が低い私でも、悟の嫉妬レベルがかなり高い所にあるのは分かった。
いや、だって私はさすがに生徒達に嫉妬はしないし…硝子と二人きりでいてもまぁ特に気にはしない。
そう思うと、悟の嫉妬深さは折り紙付きなのかもしれない。うん、間違いない。
何はともあれ、傑と二人きりにならないように気を付けはするが多分無理だ。だって私と悟と傑と硝子で待ち合わせをして飲みに行く時なんかは特に無理だ。時間にルーズな悟と、常に忙しく疲れ切った硝子は割とよく遅刻をしてくる。つまるところ遅刻をしない私と、大体10分ほど前に付いている傑は必然的に二人きりになるのである。これは学生時代からずっとそうだ。
なんなら今後も、高専内で何となく立ち話をする時だってもちろんあるし、仕事の話をする時だってあるだろう。
それを実は今までずっと悟は我慢してきたと言うのだろうか?それならせめて飲みに行く時は遅刻しないで欲しかった。まぁ今その話関係ないけど…
生徒達とのボディータッチは、まぁそうそうない…か。体術訓練の時は仕方ないだろうし。
まぁ時々、ほんとーに時々頭を撫でたりハイタッチをしたりする事はあるが…それもダメなのかな?悟の方が私よりもはるかに生徒とのボディータッチが多いような気がするけれど。