第15章 隠れた気持ち
まぁ何が言いたいかと言うと、決して悟がどれほど残念なことを言われているかを伝えたいわけじゃない。呪術界では悟を狙う女性陣はそうそういなくて安心出来るということ。
ただでさえ仕事が忙しいから、職場関連にライバルがいないことは正直言ってありがたい。
まぁ一般人の人相手でも、最悪タイマン?とかすれば勝てるのかもしれない。一応体術得意だし。今どきタイマン勝負する人がいるかは別として…でもとりあえず一般人相手に体術なんて使ったら怒られるどころの騒ぎではないが。
悟なら楽しそうに外野から「やれやれー!やっちゃえー!」とか爆笑しながら言ってそうだけど。
でもとにかく近場に嫉妬することは無さそうだ。あぁ、良かった。
そんな事を考えていたのも束の間、悟は私の頬をスルリと撫でると「言っておくけど、僕傑や生徒達にも嫉妬するから」と信じられない言葉が耳を通り抜けた。
「えっ!?」
「傑と二人っきりになるのも嫌だし、生徒達とのボディータッチも嫌だから」
「結構厳しいね。でも傑も生徒達も別に何もないよ?そんなの悟が一番良く知ってるでしょ?」
「もちろん分かってるよ、だけどそう言う問題じゃないんだよ。嫌なものは嫌なんだよねぇ。これで分かった?僕ってすっごく嫉妬深いでしょ?」