• テキストサイズ

【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第14章 見たくない




何故悟が怒るのか、訳がわからなかった。



どちらかといえば、怒りたいのは私の方だ。




仲良くやっていけると思っていたのに。二人で過ごす毎日が楽しいと思っていたのに。




それが無くなったのは悟のせいじゃないか。



そこまで思ってハッとする。いや、違う…私が悟の将来の相手として選ばれなかっただけだ。悟に女性として…見られていなかっただけだ。だから悟は他に好きな人が出来た。私ではなく、あの綺麗な女性を好きになった。



もうここにいる気にもなれなくて、悟の顔を見ているのがたまらなく辛くて。



握られてた腕を振り解き、そのまま走り出した。




「まだ話は終わってねぇよ」




まるで昔の口調に戻ったようなその言葉と共に、振り解いた腕は再び強く握られる。




だけどもう限界だった。もう何もかもがぐちゃぐちゃで、張り裂けるみたいに痛くて、苦しくて、もう嫌だと、そう思った。



/ 581ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp