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【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第13章 術式




「コイツなら大丈夫だよ、昔から見かけによらずタフなんだ。それに見たところ対した怪我でもない。だから君達の怪我を先に見せてくれ」



「でも…」



「五条、ヒナはそこのベッドに寝かせてくれ。こっちが終わったら見る」



「了解。ほらほら3人とも!ちゃちゃっと治してもらいなさい」




ベッドへと足を進めカーテンを閉めた五条の動作を見送ると、どうやら諦めたらしい3人はしぶしぶと言った感じでどうにか落ち着くと「ほら、釘崎先に治してもらえ」と虎杖が釘崎を椅子へと座らせた。



まだ高校生だというのにレディーファーストが自然にできるとは、今どきの子は凄いななんてガラにも無い事を思う。



この3人はとても仲が良く、そして純粋そうだ。自分達が学生の時はどうだったかな…この子たちよりは酷くスレていた気がする。まぁ同級生にクソ生意気な五条と、無駄に大人ぶっていた夏油がいたからな。唯一学生らしい純粋な人物といえば、今まさにベッドで眠っている彼女くらいだろう。




釘崎の怪我へと手を当てれば、浅い傷だというのもありあっという間にその場所は元の姿へと戻っていく。




まるで魔法みたいだと良く言われるが、これはそんな可愛らしいものでは無い。酷く便利で、そして酷く面倒なそんな能力だ。




まぁとにかく、数少ない同期とその同期が可愛がっている生徒が無事で良かった。そんな事を思いながら釘崎の傷口へと触れた。



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