第12章 溶ける蜜
その瞬間、感じたこともない快楽が私を襲い、そしてピクピクと麻痺するようにして浮いていた腰が強い快楽によって跳ね上がった。
「…クっ…」そんな微かな悟の声と共に、太ももと秘部にあてがわれていた悟の大きくなったソレが抜き取られる。
そして悟は自身の張り詰めたソレを手の中に包み込むと、眉間にシワを寄せたままピクピクと身体を小刻みに震わせた。
それがいわゆる達したという行為だということは、聞かなくても分かった。なぜなら私自身同じような状態だったからだ。
しばらくして「…はぁ」と漏れ出るような息を吐き出した悟は、ベッドサイドに置いてあったティッシュを何枚か取ると、早々と手を拭きゴミ箱へと投げ捨てる。
ベッドへとぐったりとしたようにして寝転ぶ私に、悟は再びベッドへと上がってくると、そっと隣へと寝転び手を伸ばした。