第12章 溶ける蜜

その瞬間カッと顔全体を真っ赤に染め彼から視線を逸らせば、悟はさらりと私の横顔を撫でた。




「…気持ち悪くない？」



「…へ？」



「僕のコレ見て、気持ち悪いとか怖いとか思わなかった？」




その声はどこか不安気で、そして悟らしくない自信のなさそうな声。




「気持ち悪いなんて思ってないよ、それに怖いとも思ってない。ただ…ビックリして…初めて見たから…」




気持ち悪いとも怖いとも思っていない。本当にただビックリしただけだ。それは心からの本心だった。




それはもちろん、悟以外の異性にこんな部分を見せられたらそう思ったかもしれないが。というより確実に思っただろうが。悟だからそんな事は少しだって思わなかった。それどころか、むしろ胸がギシギシと音を上げるほど緊張している。




「そっか、よかった」




悟は安心したようにほっと小さな溜息を吐き出すと、私の胸元へとキスを落とし、そしてそのまま私の秘部をくちゅくちゅとかき混ぜる。




「……あっ…」



再び与えられた突然の刺激に、背中をそらすようにして声を漏らせば、悟は嬉しそうに目尻を下げた。




「大丈夫だよ、最後まではしないから」




その言葉が何を意味しているのか、気持ちの良い所を激しく刺激され私の頭はすでにクラクラで、何も考えることもできない。大きく濡れたソコに悟が自身の張り詰めたモノを触れさせた瞬間「…ﾝあッ」と今までとは比べ物にならない程のいやらしい声が溢れ出た。