第11章 甘い休暇
「…どうして?…さとるは…気持ちよくなりたくないの?私に触られるの嫌…?」
嫌なわけない!触りたいし、触られまくりたいし!!なんならもう最後までいたしたい気持ちで破裂しそうだし!!
というか…そんな事言われたら…さすがの僕も我慢の限界というか…20年我慢してきたものが、この目の前の可愛すぎる存在を今すぐ食べてしまえと悪魔のような幻聴が聞こえてくる。
しかも何か、正常にろれつまわってない感じがドエロくてヤバイし。
「…いや、もちろん僕だってヒナに触れて欲しいよ?」
「じゃあどうしてダメなの…?」
思ったよりも食い下がらない自身の婚約者に、僕はダラダラと冷や汗をかき始めた。
いや、だから僕の最強級の悟君を見てヒナがドン引きしないか心配で…とは口が裂けてもダサすぎて言えない。そんな事で最強呪術師様がビビってるの?とか言われたら死んでも良い。まぁ彼女はそんな事言わないけどさ。
どうしたもんかと頭を悩ませていた僕に、ヒナは何かを感じ取ったのか…僕から視線を逸らすとポツリと小さく呟いた。