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【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第8章 呪霊の体液




なかなかに狭い路地裏だ。周辺は立ち入り禁止区域にしてはいるが、ここまで狭いと大っぴらな戦闘は無理だろう。元々廃病院や廃ビルなどでの任務も多く狭い場所での任務は慣れてはいるが、狭い上にサイドのビルは高いときた。



「路地裏でやるよりは、ビルの上に行った方が得策かもしれないね」



「そうだね、ここでやってサイドのビルが壊れたら大変かも」




まぁ傑は悟みたいに無闇な破壊はしないだろうけど、ここまで狭いと使える呪霊も限られてしまうだろう。




「私がメインで祓うからヒナは補佐を頼むよ。無理はしなくて良い、危険だと思ったらすぐに逃げて。まぁ私が君に傷一つ付けさせないけれどね」



優しく微笑んだ傑へ頷いた時だった「来たようだね」という傑の静かな声と共に私は抱き抱えられると、傑が昔から使っているまるでエイのような移動用の呪霊へと飛び乗りビルの上へとあっという間に上昇していく。



呪霊から飛び降り私の目の前に立っている傑の背中を見つめる。その前には悍ましい程のオーラを放っている特級呪霊。その姿は大きくはないもののまるで素早い化け猫のような風貌をしていた。



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