第2章 赤い空に君がいた【続き 平和島静雄 甘】
あれから半年が経った
金髪の彼はいつも通い続けてくれている
最近は笑ってくれるようになった
私が笑ってって言ったから
名前は平和島静雄
聞き覚えが有るのは気のせいだろうか
「ねえ、平和島くん」
「どうした?」
「いつもありがとね、ここまで来てくれて、遠いんだよね?家、」
「そんな事か、別にどうってことはねえよ
遠いっつってもチャリで来れる距離だしな」
「あのね、平和島くん、」
「ん?」
「私ね、来週退院できるようになったんだ!」
「そうなのか!?」
「うん!私ねまだ昔の記憶は戻ってないけど、それからのことはずっと覚えてるからもう問題無いんだって!」
「そうか……じゃあ、」
「何?」
「退院祝いでもやらねぇか?」
「それ楽しそうだなあ、いいの?」
「いいぜ、狭いが俺の家で良かったらな」
「やった!じゃあ、楽しみにしてるね!」
「おう、任せとけ」